外の世界で。

28歳の時に留学を決めて日本を離れ、あっという間に15年が過ぎた。

留学するにはギリギリの年齢だったと思う。
そして、あの留学が学生としての結果を求められるものだったとしたら、きっと今頃ここにはいなかっただろう。授業についていけるような才能なんて元からありゃしないのだから。

聴講生という自由な立場と、その立場を最大限に生かし、授業をサボって砂漠三昧の日々が、今の自分を形作ったと言ってもいい。
だからといって、これから留学してくる人達にはとても勧められる方法じゃない。

一つラッキーだったこと。それは30歳近かった年齢。
ローカルの中へ入っていく時、子供でもなく、かといって社会集団に受け入れられ難い年配者でもなく、子供たちからは年上として敬われ、年配者たちからは子供のように可愛がられる、ちょうどいい年齢だ。

15年なんてまだまだヒヨッコだ。
日本人からは「すごいですね」と言われるけれど、インド人たちが聞いたら鼻で笑われる。
毎日が戦争みたいなもんで、生き残るため、家族を養うため、皆必死で暮らしている。
夢のためなんて言ってる奴はここにはいない。

言葉が通じ、意思疎通に苦労もない、そんな祖国で何一つ形にできていない人間が、外の世界へやってきたところで何も成せはしない。世の中、そんなに甘くはないんだよ。
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by mohtakec | 2013-06-16 15:34 | ANYTHING ELSE | Comments(0)

カタル、タイ、時々ニッポン


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